哀愁漂う表情に、白く美しいだけでなく皮下の脈動をも思わせるようなリアルな肌、かつ豊満で官能的な肉体。その美の独自性から戦後日本画の人体表現に新風を吹き込んだとして高い評価を受けたのが、浜田市出身の日本画家・石本正(1920~2015年)が描く女性像である。究極のテーマと...