岩谷産業のカセットボンベ式の炊飯器が人気だ。電源コードが不要で、細かい火加減の調節なしにご飯がおいしく炊き上がるのが特長で、今年4月の発売後すぐに売り切れた。生産態勢を整えて8月から販売を再開。岩谷の担当者は「手軽に持ち出して屋外でも本格的なご飯を楽しんで」とアピールしている。
「カセットガス炊飯器 HAN―go」で、カセットボンベ1本と単3乾電池があれば使える。炊飯時間は5合で約18分と一般的な電気炊飯器より短く、釜全体を強めのじか火で包み込むことでむらなく炊き上がるという。希望小売価格は5万9800円。年4千台の販売を目指す。
岩谷がカセットボンベ式の炊飯器を発売するのは初めて。定番のこんろはガスホースを気にせず料理できる手軽さが評価され、東日本大震災では防災用品として重宝された。専用商品として焼き肉やたこ焼き用のこんろも開発している。
岩谷の担当者は「保育園や企業などで防災用として炊飯器を複数台購入している所もある。レジャー以外でも活用してほしい」と話す。