鳥取城北高校相撲部の部員と握手する照ノ富士関(右)=鳥取市西品治、鳥取城北高校
鳥取城北高校相撲部の部員と握手する照ノ富士関(右)=鳥取市西品治、鳥取城北高校

 大相撲秋場所で2場所ぶり5度目の優勝を果たした横綱照ノ富士関(29)が5日、横綱昇進後初めて母校の鳥取城北高校(鳥取市西品治)に凱旋(がいせん)した。生徒、教職員ら約150人から歓迎を受け、学校や県民の応援が支えになったと感謝した。

照ノ富士関の入門時の貴重な写真

 昇進と優勝の報告会で「横綱になれたのは皆さんの支えがあったおかげ」とさらなる精進を誓い、相撲部の総監督で石浦外喜義校長から「横綱として人格と自分の気持ちをしっかり持って土俵に上がってほしい」との激励を受けた。

 敷地内にある相撲道場では後輩の稽古を視察。部員に声を掛け、立ち会いで腹に力を入れることなどをアドバイスをした。

 5日は鳥取県庁も訪ね、県の発展に顕著な功績があった人を顕彰する「名誉県民証」を授与された。

 モンゴル出身で、18歳で鳥取城北高に編入。2011年に初土俵を踏み、大関まで昇進したが、けがや病気で序二段まで番付を落とすも、21年の名古屋場所後に横綱に昇進した。
      (藤井俊行)