江津市に今春Iターンし、日本奏楽コンクール・管楽器部門で1位に輝いたクラリネット奏者の小林未侑さん(22)が8日、山下修江津市長を訪ね、受賞を報告するとともに、生演奏を披露した。
東京音楽大を卒業後、音楽による町づくりを進める石見音楽文化振興会(江津市)の公募に応じて移住。市役所で働きながら、コンサート出演や小中学生の指導に励む。8月のコンクールでは、2段階の予選を通過した4人の中から、豊かな表現力や演奏力で頂点に立った。
市役所であった報告会では、山下市長と同席した田中利徳教育長を前に、ラヴェル作曲の「亡き王女のためのパヴァーヌ」を披露した。小林さんは「市民の方々と関わりを深め、音楽でお役に立ちたい」と話し、山下市長は「素晴らしい演奏だった。町の活性化につながる」と期待した。
来年3月21日には石央文化ホール(浜田市黒川町)で受賞記念リサイタルを開く。 (福新大雄)