<俳句>
◇平成なごやか俳句会(松江市)
おねだりに袖を離さぬ夏帽子 三原 美延
風鈴の小さき音色に母偲ぶ 津島恵美子
日当りて葉裏に動くかたつむり 行時 貞子
雨しずく吸い抱卵の目白かな 西村 素子
籐椅子に身体を預け目も預け 松浦 高子
春霞みどりかがやく川面かな 松下 町子
遠近の山濃緑に梅雨来たり 浜崎 康恵
夏椿咲きて一枝亡き父母に 河野セツ子
コロナ禍に御旅祭無き故郷 池田 鶴代
◇小春句会(出雲市)
古井戸の蓋は竹組み柿の花 武永 江邨
土地言葉出雲だんだん柿の花 伊...