不登校の小中学生数の推移
不登校の小中学生数の推移

 新型コロナウイルス感染が拡大した2020年度、全国の国公私立の小中学校で30日以上欠席した不登校の児童生徒は19万6127人で、前年度より1万4855人増えて過去最多だったことが13日、文部科学省の問題行動・不登校調査で分かった。小中高校と特別支援学校が認知したいじめは9万5333件減の51万7163件で、13年度以来の減少となった。小中高校生の自殺は最多の415人だった。

 

 文科省は、いずれもコロナが影響したと分析。「昨春の一斉休校などで生活のリズムが乱れやすくなって不登校が増加した一方、いじめにつながる対面での交流機会が減った」としている。不安や悩みを相談できずに孤立する恐れが強まっているとして、スクールカウンセラーの増員など相談体制の拡充を進める。

 感染不安などを理由に30日以上登校しなかった児童生徒数も初めて調査。小学生1万4238人、中学生6667人、高校生9382人の計3万287人に上った。文科省はオンライン授業の環境を整備し、学習機会を確保したいとしている。

 不登校は小学生が1万人増の6万3350人、中学生が4855人増の13万2777人で、小中学生全体の2・0%。学校が回答した要因のうち「本人の無気力、不安」が最多の46・9%で、他には「いじめを除く友人関係」や「親子の関わり方」が多かった。義務教育でない高校は7049人減の4万3051人。

 いじめは小学校42万897件(6万3648件減)、中学校8万877件(2万5647件減)、高校1万3126件(5226件減)、特別支援学校2263件(812件減)で、全学校種で大きく減った。身体的被害や長期欠席などが生じた「重大事態」も209件減の514件だった。

 児童生徒千人当たりの認知件数は39・7件。都道府県別で最多の山形県(114・0件)と最少の富山、愛媛両県(11・6件)の間には、ほぼ10倍の差があった。

 自殺した小中高校生は98人増の415人で、うち12人はいじめが背景にあった。学校からの報告に基づくが、警察庁などが集計した20年度の自殺者は507人(暫定値)で、開きが生じている。