県民に電話して特殊詐欺への注意を呼び掛ける職員=松江市北堀町、島根県防犯連合会事務所
県民に電話して特殊詐欺への注意を呼び掛ける職員=松江市北堀町、島根県防犯連合会事務所

 犯罪のない安全で安心なまちづくり旬間(11~20日)に合わせ、県警が特殊詐欺被害の防止に力を入れる。捜査で入手した名簿や電話帳から抽出した県内約7千世帯に電話して、じかに注意を呼び掛けるコールセンターを開設。電子マネーで入金させる手口が多いことから、松江署は管内のコンビニエンスストア95店に防止マニュアルを配る。

 コールセンターは県防犯連合会に委託し、連合会事務所(松江市北堀町)に設けた。連合会職員が平日午前9時から午後5時まで県民に電話番号0852(61)1101からかける。

 今年に入って市職員を名乗る人物から介護保険料や医療費の返金、還付金名目で気を引く手口が目立つことを伝え、不審に感じたら家族や警察に相談するよう呼び掛ける。2022年3月末まで続ける。

 松江署の特殊詐欺被害防止マニュアルは、特殊詐欺被害に遭いかけている客の特徴として「携帯電話をかけながら買う」「意図が分からないまま買う」などと例示。不審に思ったら声をかけるよう訴える。

 チラシを示したり、特殊詐欺被害防止の意図を説明したりして購入の経緯を尋ねるなど、店員が客に声をかける時のこつも紹介。同署の宮迫賢治生活安全課長は「要点を押さえたマニュアルを基に被害防止に努めてほしい」と話す。

 県内で今年、特殊詐欺被害を防いだケースは9月末現在で前年同期比20件増の60件。防いだ額は約113万円増の約638万円。 (原暁)