向瀬慎一氏(共産、新)国家資格取得10件超

 消防団の訓練を見るのが日課という、自称「変わった子ども」だった。きっかけは隣家の火災を目の当たりにしたこと。生命や財産を守ることに、強い関心を抱いた。

 これまで取得した10件を超す国家資格の中には、消防設備士や救急法指導員の資格もある。とっさに体を崩した人を介抱できた経験から「知識や技術を資格として形にしておけば、役に立つこともある」と話す。

 石川県内の実家は電器店で、通信販売で取り寄せたパーツでパソコンを改良するなど、機械いじりが好きだ。たまの休日を事務所の備品修理でつぶすほど熱中することも。選挙カーの照明は、全て発光ダイオード(LED)に変えた。

 党の機関紙の配達や集金にはバイクで出掛け、常にカメラを持ち歩く。昆虫を見つけてはシャッターを切り、会員制交流サイト(SNS)で共有する。

 配達先で新型コロナウイルス禍による生活苦を訴える声を聞くと、政治の道を志してきたわれに返る。座右の銘である「雨だれ石をうがつ」の言葉にあるように「小さな力を結集して世の中を変えたい」と表情を引き締める。50歳。 (中村成美)

 

山本誉氏(立憲民主、新)「食」の問題 気掛かり

 2014年以来、7年ぶりの衆院選への挑戦。周囲からは反対する声もあったというが「今の政治を少しでも変える一翼を担うことができたら幸せだ」と決意を固めた。

 15年から島根県議を1期務めた。県全体を俯瞰(ふかん)する立場となり、医療体制やインフラ整備などで県の東西格差が広がっていると実感した。「石見をなんとかしないといけない」との思いを強くする。

 保育園児から小学生までの5人の孫がおり、時には叱ることもあるが「子どもが大好きな良いおじいちゃん」と笑う。

 同居する園児2人とは時間が許す限り、共に遊ぶようにしている。この夏は植物が成長する過程を見せようと、プランターでの野菜作りにも挑戦した。

 孫の将来を考えると、日本の食料自給率の低さや遺伝子組み換え食品が当たり前のように流通していることなど「食」の問題が気掛かりだ。

 農林水産業の再生に向けて、農家や漁業者、林業関係者が、その仕事だけで生活できる補償や仕組みづくりの必要性を訴える。次代を担う子どもが安心して暮らせる社会になるよう全力を尽くす。64歳。 (月森かな子)

 

高見康裕氏(自民、新)妻子のエールで気合

 8月、闘病中だった竹下亘氏の東京都内の自宅に招かれ「ふるさと創生をど真ん中に(据えて)、頑張ってくれ」と小声で激励された。もう指導を仰ぐことはできないが、メッセージを心に刻み、選挙戦に臨む。

 都会に憧れ、中学卒業後に東京の高校へ進学。東京大大学院、社会人を経て人と人のつながりが強い島根の魅力に気付き、Uターンした。「地方が元気でないと、日本全体が元気にならない」が持論だ。

 県議を経ての国政挑戦に周囲から、今後のステップアップを期待する声もあるものの「個人の役職は、県民や国民の幸せに直接関係しない」と気にするそぶりはない。

 「決めたことなら全力で応援する」と子育てをしながら支えてくれる妻の麻佑子さんを「戦友」と表現する。妻と、1男1女の「頑張って」のエールで気合を入れる。広い選挙区で顔を売る中、家族で斐伊川沿いの河川敷を散歩するのがたまの息抜きだ。

 結果を恐れない楽観的な性格は、物事を成し遂げる過程で努力を惜しまない姿勢からくる。「今できることに全力を尽くす」と、街頭での訴えに声をからす。41歳。 (松本直也)