理想は、午後9時就寝。2時間前からテレビやスマホは見せず、1時間前には居間の電灯を少し暗くする。8時半ごろから寝室へ移れるよう、姉の苦手な歯磨きに8時ぐらいから取り組む。しかし、嫌がられてスムーズにはいかない。

 寝室への移動も交渉の連続で、結局は9時前。部屋を真っ暗にして、まずは弟に授乳し、寝落ちを待つが、暗闇でもぴょんぴょん跳ね、大声で叫びながら遊ぶ姉のそばでは至難の業。2人が寝静まるのは2時間後ということもわりとある。

 姉に「ちっちゃい声でおしゃべりしよう」と声を掛けても、しゃべっているうちにテンションが上がり大声になる。うとうとしている弟は覚醒。睡眠までの道のりは果てしない。

 いざ弟が寝て、すかさず姉に「おいで!ねんねしよう」と言っても手応えはなし。ここは寝たふり作戦だが、私の方が本気で寝入ってしまう。

 それでもなお騒がしい姉の声で、弟が目覚め「ふぇぇぇん…」と泣きだす。内心「くそ~!」。イライラして物を壁に投げつけたくなる。弟を抱っこさせまいと、姉は私の膝を死守。乳を吸わせて落ち着かせたい弟の口元に、私のふくらはぎを差し出し、吸わせたことだってある。この繰り返しが大げさでなく5分おきぐらい続き、絶望する。

 こんなとき、夫が帰宅していれば大助かりだ。弟を別室へ連れて行って抱っこで寝かしつけてくれる。協力者の存在は大きいのだ。

 ただし不在時は、姉がやっとうとうとし始めたところで、弟が再度「ふぇぇっぇえ…」と泣きだす、もしくは「ガチャ」と玄関の鍵が開いて夫が帰宅、なんて日もある。閉じかけていたまぶたがぱっと開き、振り出しに戻る。だ~れも悪くないのだが「んも~!!」と怒りが爆発する。

 悩んだ末、勝手に抵抗感を抱いていた「おしゃぶり」をついに導入した。物音で起きた弟にくわえさせると、落ち着いて寝てくれる。なぜ今まで使わなかったんだろう。

 いつかこんな日々も、懐かしくなるんだろうか。でも今は、とにかくすぐに寝てほしい。願いはただそれだけなのに、全然かなわない。みんなどうしているんだろう。