体験型観光とのセット利用で隠岐汽船の本土|隠岐間の復路運賃が無料になる「おき得乗船券」
体験型観光とのセット利用で隠岐汽船の本土|隠岐間の復路運賃が無料になる「おき得乗船券」

 隠岐郡4町村の体験型観光とセットで利用すると隠岐汽船の本土|隠岐間の復路運賃が無料になる「おき得乗船券」が、4月から通年販売される。隠岐観光協会(島根県隠岐の島町)は販売目標を過去最多の4千枚とし、お盆や大型連休の多客期を除いたオールシーズンで離島への観光客誘致を図る。

 本土|隠岐間の復路運賃はフェリー(2等客室)が中学生以上3300円、小学生1650円で、超高速船レインボージェットが大人6280円、小学生3140円。お盆や大型連休、年末年始を除いて来年3月末まで、宿泊、観光施設でおき得乗船券にスタンプを押してもらって提示すると復路運賃が無料になる。

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、近場にある隠岐観光が見直されたことなどで山陰両県での人気が上昇。両県在住者の販売枚数が前年比4・1倍に増加した。全体でも目標の2倍の3千枚を超え、21年1月と3月に2度追加販売を行った。

 往路でフェリー(2等客室)を利用した客が、復路で高速船を利用する場合も、フェリー運賃との差額分の急行料金(2980円)を支払う必要があったが、3月の追加販売時に続き島民並みの1440円に下げる。

 利用客には新型コロナ感染対策のためのオリジナルマスク入れを贈る。出発3日前までに予約が必要で、隠岐汽船のホームページで受け付けている。問い合わせは隠岐観光協会、電話08512(2)1577。

      (森山郷雄)