益田市特産のユズを使ったアイルランド料理とレシピ集を手にする益田高校の生徒
益田市特産のユズを使ったアイルランド料理とレシピ集を手にする益田高校の生徒

 東京五輪・パラリンピックに出場するアイルランド自転車競技選手団の事前合宿が決まっている益田市で、地元の高校生が同市美都町特産のユズを使ったアイルランド料理のレシピを考案した。このほど同市駅前町の益田駅前ビルEAGA(イーガ)で試食会があり、関係者から出来栄えを高く評価された。

 益田市東京五輪・パラリンピック自転車キャンプ推進実行委員会などが、アイルランドとの交流促進に期待して企画。益田高校(益田市七尾町)の1年生4人が、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環で昨秋から、ユズの販路拡大に向けた有効な活用法をテーマに取り組んだ。

 ユズ果汁を使ったクリームで味わう「ボクスティー」と呼ばれるジャガイモのパンケーキやユズサイダーなど7品を、料理研究家の松本あづささん(49)=益田市金山町=の監修を得て考え、レシピ集としてまとめた。

 試食会では実行委の会長を務める山本浩章市長が「優しい味でとてもおいしい。新型コロナウイルスの関係で国際交流ができない中、益田とアイルランドをつなぐ取り組みで、ありがたい」と述べた。

 レシピを考案した大畑陽歌里さん(16)は「ユズサイダーは、子ども向けはノンアルコール、大人はウイスキーや焼酎割りで楽しめる」とほほ笑んだ。

 レシピ集は60冊作製し、実行委メンバーに配布した。2021年度は英語版の作成に取り組む。

      (中山竜一)