県西部の伝統芸能・石見神楽の魅力を伝えようと松江市を拠点に活動する石見神楽同好会「真舞会」の子供神楽メンバーの公演がこのほど、今井書店「TONOMACHI63」(殿町)であった。
県東部では石見神楽に触れる機会がなく、貴重な文化の重要性を認識してもらおうとシン・イワミカグラ実行委員会が企画。小学1年から中学2年までの15人が堂々とした舞で観客を引き込んだ。
公演では源頼政が妖怪の鵺(ぬえ)を退治する「頼政」など3演目を、強弱を付けた太鼓や笛の囃子(はやし)に合わせて披露。来場した吉塚美紀子さん(80)=松江市学園2丁目=は「所作にめりはりがついていて上手だった」と見入った。
祖父と一緒に神楽公演を見たのがきっかけで同好会に入ったという井上雄晴君(9)は「途中失敗してしまったが、役柄をうまく表現できた」と振り返った。 (原暁)