山陰中央新報の川津北販売所(松江市西川津町)が、新聞の配達網を生かした物販事業「山陰深品(しんぴん)」を始めた。山陰両県内の魅力的な産品を発掘し、購読者向けに販売する。作り手の思いやこだわりなどを一緒に伝え、地元消費の掘り起こしにつなげる。
新聞配達の他に事業の幅を広げるため、企画した。
商品のチラシを制作し、新聞に折り込むほか、注文の受け付けから、旧市内を中心に配送、集金まで一括して手掛ける。代金は新聞購読料の振替口座からの引き落としにも対応する。送料は全て無料とした。
オンラインショップのサイトも開設し、運送業者に委託し市外にも配送する。
チラシは年4回の作成を予定し、第1弾は柿壺(出雲市野石谷町)の最上級西条柿や干し柿、渡辺水産(出雲市浜町)の無添加のノドグロ干物などを取り上げ、栽培のこだわりや加工の技術を紹介する。旧松江市内の3万世帯に新聞折り込みのチラシを配る。
第2弾以降、配布先を広げていく計画で、大成圭二所長は「新聞配達の資源を生かして、優れた山陰の産品を作り手の思いと共に売り込みたい」と話した。
川津北販売所では事前連絡で商品の確認や試食もできる。問い合わせは販売所、電話0852(33)7310。 (今井菜月)
オンラインショップはこちら https://saninshinpin.base.shop/