新型コロナウイルスに感染後、脱毛の後遺症に悩む女性(左)を診察する浜中聡子院長=10月、東京都千代田区
新型コロナウイルスに感染後、脱毛の後遺症に悩む女性(左)を診察する浜中聡子院長=10月、東京都千代田区

 新型コロナウイルスに感染後、さまざまな後遺症に苦しむ人は多い。脱毛に悩まされている東京都練馬区の女性会社員(27)が、3日までの取材に「見た目に変化が表れ、ショックだった。人に会うのが嫌になった」と心境を語った。

 女性は7月に感染が判明。発熱や倦怠(けんたい)感などの症状は数日で治まったものの、約2カ月後、洗髪中に大量の髪の毛が抜けた。毛量は「以前の半分ほど」になり、一時は地肌が見える状態に。「全部抜けてしまうのではと不安になった」

 知人から「前髪が薄くなったね」と言われ、会社のオンライン会議では髪がなるべく映らないようにした。外出の際は帽子をかぶった。

 コロナの後遺症に脱毛があることは聞いていたが、しばらくは周囲に相談できなかった。10月30日になって東京・有楽町の「クレアージュ東京エイジングケアクリニック」を受診。新しい毛が生え始めていることが分かり、塗り薬を処方してもらった。

 浜中聡子院長によると、患者の中にはほぼ全量が抜けた人もいる。頭髪全体が急激に抜ける点が加齢による脱毛と異なり、年代にも偏りはないという。発症から数カ月後に症状が出やすく、10月の相談件数は8月の約4・5倍だった。

 浜中院長は「重症化した人ほど後遺症も重い傾向がある。十分な栄養を取り、体調を戻すことが大切だ」と話した。