14日の舞台あいさつの詳細
14日の舞台あいさつの詳細
HPで閲覧できる「神在月のこども」の予告映像
HPで閲覧できる「神在月のこども」の予告映像
クリティカ・ユニバーサルの(左から)三島鉄兵さん、白井孝奈さん、四戸俊成さん
クリティカ・ユニバーサルの(左から)三島鉄兵さん、白井孝奈さん、四戸俊成さん
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HPで閲覧できる「神在月のこども」の予告映像
クリティカ・ユニバーサルの(左から)三島鉄兵さん、白井孝奈さん、四戸俊成さん

 1年半前、コラム「ご縁の成る記」第1回を寄稿しました。節目の第20回。今回が最終回です。コラムタイトル・内容・構成まで自由に展開させていただいたことから、その時々のご縁を自身でもたどりながら、その時に感じた大切なものを、自分の言葉で、決して忘れないようにと書きつづってきました。

 飛行機雲のように進めてきた軌道を客観視できたことは、映画『神在月のこども』と向き合い、推進していく中で大きな後押しとなりました。この場をお借りして本紙のみなさん、そして読者のみなさんに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 本日11月14日は「神迎神事」が執り行われます。稲佐の浜で全国の神々をお迎えし、その後、出雲大社にお集いになります。そんな特別な日にあやかり、僕が師と仰ぐ高木渉(たかぎわたる)さん(龍神役)が、〝山陰凱旋(がいせん)〟舞台あいさつ付き上映会「T・ジョイ出雲11月14日(日)午後1時の回(上映後舞台あいさつ)」にお越しになられます。

 2017年に最初にお会いしてからというもの、「わたるさんと一緒の舞台に立つ」ことが一つの目標でした。映画の製作状況など、ことあるごとに連絡させていただき、一貫して「良い作品を生んで、お客さんに喜んでもらおうね!」とブレてはいけない芯をそっと諭しながらも支えてくれるお守りのような存在でした。

 今日一日、ふるさと山陰で目にする光景を、わたるさんと共有できることに感謝したいと思います。映画を製作しようと考案してから、もう9年近くがたとうとしているはずなのに、本当に驚くほどあっという間でした。でも、時間の経過が早いと感じるのは、〝楽しい〟と思えたから。苦しさや厳しさの中にこそ隠された〝本当の楽しさ〟が在るということを、この挑戦を通して気付くことができました。それは、僕の夢をわがことのように喜んでくれる方々が身近にたくさんいてくれたからに他なりません。

 コロナ禍でそれまでの日常が一変した時も、毎日毎晩1通のメール、1本の電話、1回の対面と向き合えたのも、そんなご縁ある皆さんの支えや励ましがあったから。何度も笑顔に、そして幸せにしてくれました。

 映画は総合芸術とも言われます。映画『グレイテスト・ショーマン』という僕が大好きな名作映画で、こんな字幕が映し出され衝撃が走ったことを最後に添えておきます。「最も崇高な芸術とは、人を幸せにすることだ」と。一本の映画が、たった一人の存在が、その一言、その一瞬が、人生を変えることだってある。

 映画『神在月のこども』が、みなさんの明日へと駆ける一歩に、そっと背中を押してあげられるお守り代わりとなぁやに!!そうねがっちょきますけんね!!ほんなら!!

 

 みしま・てっぺい 『神在月のこども』企画・プロデューサー・ロケーション監督。1979年、松江市出身。cretica universal(クリティカ・ユニバーサル)では映画、漫画、テーマパークなどさまざまなシーンで企画・プロデュースを担当。