■ワクワクの少女時代 先日、生家の物置の風通しをしていて、小学生の頃の独り遊びを思い出した。当時、私のバイブルだった「あしながおじさん」。主人公のジュディの強運と文才に大いなる憧れを抱いた。そこで物置の狭いスペースに、段ボールなどで「書斎」を作り、そこで作家生活?を送ることにしたのだ。私はジュディになりきって、空想の世界を心ゆくまで楽しんだ。今、子どもと本との橋渡しの仕事をしているのも何かのご縁だろうか。私はとうに50をすぎ、でも相変わらずジュディのように男女の機微には疎いけれど、あんなにもワクワクする少女時代を送ったという心の財産が...
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