米子道のうち、暫定2車線区間(片側1車線)である鳥取県江府町の江府インターチェンジ(IC)付近3・4キロが4車線区間として12月10日に供用される。中央分離帯が設けられ、安全性が高まるほか、事故や積雪による通行止めのリスクが軽減。観光振興、物流の改善が見込まれる。

 管理する西日本高速道路(大阪市)が発表した。区間は江府ICを含み、午後3時から運用される。

 2016年に事業化が決まり、同社が17年に着工した。区間は標高差が約100メートルあり、上り坂やICから本線への合流地点で速度低下が著しい。

 事故防止や渋滞緩和に向け、ICから岡山県側で新たにトンネル2本を掘り、2車線を加えた。総事業費は約140億円。

 鳥取県の平井伸治知事は「雪のシーズンを前に4車線化が整うのはありがたい」とコメントした。

 延長66・5キロの米子道を巡っては、岡山県側の落合ジャンクション(岡山県真庭市)―蒜山IC(同)間33・6キロが4車線で運用されている。

 蒜山IC|溝口IC(鳥取県伯耆町)間23・6キロは今回を含め11・4キロが4車線となり、残りは事業中。溝口IC|米子IC(米子市)間9・3キロは約5キロが未着手となっている。

      (田淵浩平)