ホームセンターのジュンテンドー(益田市遠田町)が18日、出雲市神西沖町に神西店(売り場面積3080平方メートル)をオープンした。大型店化戦略の一環で、資材・工具を充実させ、事業者向けや新型コロナウイルス下で堅調な日曜大工(DIY)の需要の取り込みを強化する。
出店に当たり、築30年で老朽化していた近隣の知井宮店(同1130平方メートル)を9月下旬に閉店。新店は同業他社の閉鎖店舗と土地を取得して改修整備し、移転の形で出店した。投資額は約3億円の予定。
販売する商品4万2千品目のうち、工具や資材類は2万2千品目をそろえ、構成比率は53%と既存店比で約1割高い。売り場面積が大きい店舗ほど工具や資材は売り上げが伸びる傾向にあり、品ぞろえで競合店と差異化する。
展開するホームセンター126店のうち、中大型店と位置付ける売り場面積約2千平方メートル超は約半数の59店。コロナ関連需要による好業績を受け、老朽化した小型店の大型化を進める方針で、神西店に続き2024年2月までに新店を含め中大型で6店の出店を計画している。
飯塚正社長(61)は「DIY人気は堅調で、プロ向け用の需要も取り込める。神西店を中大型店のモデル店とし、新規店舗の売り場づくりに生かしたい」と話した。 (村上栄太郎)