島根県が19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け県民に要請していた飲食店の利用人数や時間制限について、同日付で全て撤廃すると発表した。
コロナ対策を議論する政府の基本的対処方針分科会で、飲食店の人数制限が撤廃されたことを受けた対応。丸山達也知事は会見で「一歩一歩進む話で、明日から何百人も集まるパーティーが始まるとは期待できないが、事業者の話を聞きながらできることを検討したい」と述べ、需要回復を期待した。
撤廃を受け、県飲食業生活衛生同業組合の後藤勇理事長は「コロナ前の通りとはいかないかもしれないが、忘年会や2次会、3次会での利用に期待している」と歓迎した。
県は1月28日に初めて「9人以下、1時間半以内」とする飲食店利用の目安を示し、感染状況に応じて人数や時間を変えた。感染状況が落ち着いたため10日からは「20人以下、3時間以内」としていた。
(曽田元気)