それを「手紙」と名付けた時にすでに思いが込められているのだと思う。

▼「はい、パパに」

 A4サイズの、なんてことのないコピー用紙が二つ折りにされている。4歳の息子が顔をニヤつかせながら、それを手に持って近づいてくる。「はい、パパにお手紙だよ」と手渡される。

 開い...