保護者の付き添い入院経験の割合、仕事の状況
保護者の付き添い入院経験の割合、仕事の状況

 乳幼児らが病気で入院時に、保護者の8割以上が世話のため一緒に病院に泊まり込む「付き添い入院」をしていたとの実態調査結果を、聖路加国際大と東京のNPO法人が21日までにまとめた。職に就いていた親らのうち7割は、子どもの入院に伴い退職や休職など仕事に影響が出たと調査に回答。子の入院に付き添う親の負担が重い状況が浮き彫りとなった。

 入院中の子の世話は「入院基本料」に含まれ、看護師らが行う前提とされており、親の付き添い入院は本来不要。だが、看護師不足を背景に病院側が要請するケースも多い。まともな睡眠や食事が取れず体調を崩す人も出るなど、問題点が多数指摘されている。聖路加国際大などは付き添いのための環境整備や人員配置が必要と指摘している。

 調査は同大学とNPO法人「キープ・ママ・スマイリング」が、入院した子の家族の生活や支援に関し2019年12月~20年2月、ウェブアンケート形式で共同実施した。全国の保護者1054人が有効回答を寄せ、うち94%は母親。入院した子どもは全体の69%が未就学児で、39%は2歳未満だった。

 調査結果によると、1カ月未満の短期で入院した子の保護者の85%、長期入院した子の保護者の86%が、それぞれ付き添い入院をしていた。全体の30%は交代する人がいなかったと答えた。

 仕事をしていたのは全体の45%で、子の入院を受け就労状況を変更したと答えたのはその7割。退職・休職した人の他、時短勤務にしたり介護・看護休暇などを取ったりした人もいた。仕事がない人も含め、全体の半数が子の入院で経済的不安を感じたと答えた。

 また、付き添い入院をした保護者の半数以上が体調不良になったと回答。食事のバランスが乱れたり、睡眠不足になったりした人はいずれも9割以上に達した。

 共同通信の8~9月のアンケートに答えた全国の病院のうち、77%が新型コロナウイルス対策で付き添いの交代を禁止・制限したと回答。付き添う親の負担はコロナ禍でさらに増大している。