作品制作する兄の木原幸志郎さん(左)にアドバイスする木原健志郎さん=尾道市
作品制作する兄の木原幸志郎さん(左)にアドバイスする木原健志郎さん=尾道市

 共に島根大教育学部で美術を学んだ双子の兄弟2人が広島県尾道市の大学院で腕を磨き、現代画家を志す。子どもの頃から絵が好きでずっと同じ道を歩み、創作に励んできた。島根大で基礎を学び、兄がカラフルな抽象画、弟がモノクロの風景画とそれぞれ独自の作風を見いだしており「いつか島根で展示会を開きたい」と思いを寄せる。 (黒沢悠太) 

 姫路市出身で、尾道市立大大学院美術研究科油画コース2年の木原幸志郎さん(24)、健志郎さん(24)兄弟。幼い頃から特撮ヒーローの絵を描くのが好きだった。美術教師を目指して島根大に進んで絵画の魅力にはまり、大学院に進んで目標がプロのアーティストになった。

 島根大での4年間を幸志郎さんは「高校までデッサン主体だった自分たちの視野が広がった」、健志郎さんは「油絵と出会い、課題でたくさん描いたことが今の作風を見つけるきっかけになった」と振り返る。

 幸志郎さんは、粘土や風船で立体を造形してさまざまな色の塗料をかけ、偶然できた模様をヒントに抽象画を描く。健志郎さんは、幼少期の思い出を基に風景写真や玩具を組み合わせて情景模型を作り、平面の絵画に描く。モノクロで描くのは虚実のあいまいさを出すためだという。

 生まれてからずっと一緒で大学進学時も「離れることが考えられなかった」というほど仲が良く、現在も同居する。創作は会話しながら行い、互いに作品の構成や色合いを助言することも。「その場で評価し合うことで作品がより良くなる。双子の関係だからこそできることだと思う」と健志郎さんは話す。

 12月には「インフィニティミラー」と題して初の2人展を仙台市で開く。東京都内で複数の合同展にも出品する。大学院修了後は姫路市に帰り、アーティストとして活動する予定。

 幸志郎さんは「自分たちはまだ知名度が低い。多くの人に知ってもらえるように努力したい」と意気込み、健志郎さんは「ゆくゆくは画家を目指す5歳下の弟も交えて3人展や合作をしたい」と話した。