<短歌>

 ◇湖笛会平田支部(出雲市)

公園の伸びし雑草刈り取られ子等の駈け行く暑さの中を 高橋 栄子

オリンピック警備を果たし帰郷せし男孫に対かう夕べの厨 長岡まつ子

雷鳴に夜半を目ざむれば稲妻は闇に光りの交錯つづけて 宮本 和子

オリンピック生涯二度も出会ひたい昔二十歳の頃を今はコロナ禍 太田 弘子

草刈りのエンジン高き田の辺りわが若き日のよみがへり来る 土江 容子

ワイン色に夏雲染めて沈みゆく夕陽に見とれ鍋を焦がしぬ 長崎 ...