捜査車両の無線でやりとりする崎岡小夏巡査長=松江市平成町
捜査車両の無線でやりとりする崎岡小夏巡査長=松江市平成町

 事件、事故の初動捜査に当たる島根県警捜査1課機動捜査隊に今春、初めての女性隊員が誕生した。出雲市出身で警察官になって4年目の崎岡小夏巡査長(26)。昼夜を問わず対応し、凶悪犯との相対も予想される「機捜」の一員として、地域の安全安心を守るという強い思いで仕事に向き合う。
 子どもの頃にドラマで見た女性刑事の姿に憧れ、警察官を志した。交番を経て機捜に配属されて間もない今年5月には松江市内の中古釣具店強盗事件の初動捜査に加わり、周辺の聞き込みを行った。凶器を持って逃走中の犯人と鉢合わせする可能性があることに怖さを感じながらも「臨機応変に対応する大切さを学べる」という。
 機捜は隊長を除く12人が夜勤を含む3交代制で勤務。体力勝負の側面も大きく男所帯だったが、女性が被害に遭う事件など女性目線の捜査の重要性は近年増している。
 県警は2018年に警務課内に女性活躍推進係を置き、庁舎の環境改善などに努めており、女性警察官は今年4月1日時点で143人と全体の9・5%にまで増加。機捜初の女性隊員誕生に結びついた。崎岡巡査長が所属する班の班長、石田真樹警部補(34)は「まだまだ駆け出し。先輩から仕事の様子を学んでほしい」と期待を寄せる。
 崎岡巡査長は「事件の解決のために経験を積み重ねたい」と前を向き、未来の女性警察官に向けて「働きやすい環境は整っている。やりたいと思ったら挑戦してほしい」と呼び掛ける。
 (古瀬弘治)