子どもを保護者に引き渡す手順を訓練する関係者=松江市学園南1丁目、市総合体育館
子どもを保護者に引き渡す手順を訓練する関係者=松江市学園南1丁目、市総合体育館

 中国電力島根原発(松江市鹿島町片句)事故に備え、5キロ圏(PAZ)の幼稚園や小中学校に通う子どもを避難させ、保護者に引き渡す訓練が27日、松江市内であった。園児、保護者、教職員ら約400人が参加し、緊急時の手順を確認した。
 原子炉格納容器が損傷し、放射性物質が漏れる可能性がある事態を想定。園児から中学生までの165人が各園、学校から、PAZ外の緊急退避所となる学園南1丁目の市総合体育館へバスで移動し、メールで連絡を受けた保護者が迎えに来る対応を訓練した。
 保護者はメールが園や学校から届くかどうか、教職員は引き渡し時の人数確認の方法などを確かめた。
 鹿島町古浦の自営業、権田友和さん(44)は「子どもと経験が積めて良かった」と話す一方、小学3年の子を迎えた鹿島町内の女性(41)は「メール通知も避難も事前に準備されたもの。実際に事故が起きた時、とてもスムーズにはできない」と不安を口にした。
 訓練は市が2014年から3年程度の間隔で実施し3回目。市原子力災害広域避難計画では、原子炉格納容器が損傷する恐れがある「施設敷地緊急事態」に陥った場合、5キロ圏の学校などにいる子どもを一時避難させ、保護者に引き渡すよう定めている。
 (多賀芳文)