教育に新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の実践方法や成果を話し合う日本NIE学会第18回大会が5日、新型コロナウイルス感染対策のためオンラインで開催された。教育現場にデジタル機器が急速に広まっていることを踏まえ、正確な情報を見極める能力の育成や、NIEの意義や課題について全国の教員や研究者が議論した。

 大会テーマは「新聞活用のこれまでとこれから~コロナ禍で変わる教育と新聞のかたち~」。実践報告では、お茶の水女子大付属中の渡辺光輝教諭が新聞記事の電子版のデータベースを活用した授業について紹介した。生徒が東京五輪のボランティアを巡る過去3年分の記事をデータベースから拾い、内容の変遷を調査。浮き彫りになった社会課題などを文章にまとめた。渡辺教諭は「新聞記事の最大の特徴は即時性だ。生徒たちは新聞を通じて、世の中の今を読むことの価値を感じ取ったのでは」と分析した。

 この日は新聞の役割を議論するシンポジウムも同時にあり、紙の新聞購読者が減少していることを踏まえ、出席者から「小中高生が新聞社のサイトに親しめる機会をつくることが必要だ」などの意見が出た。