6日、ソウル市内で新型コロナウイルスの検査を受ける市民ら(共同)
6日、ソウル市内で新型コロナウイルスの検査を受ける市民ら(共同)

 新型コロナウイルスの新変異株オミクロン株は新規感染が相次ぎ、6日時点で45カ国・地域以上に広がったことが判明。韓国では市中感染が続き、政府は6日、感染者が計24人になったと発表した。米ABCテレビによると、米国では全50州のうち少なくとも16州で確認。タイやネパール、ロシアでは6日、初の感染例が発表された。(25面参照)

 韓国西部・仁川(インチョン)市の教会では集団感染の疑いが浮上。ナイジェリアから帰国した同教会の牧師夫婦を発端に、知人やその家族らに広がった。この家族らは陽性判定前に400人以上が参加した同教会での礼拝に出席しており、教会関係者の感染確認も相次いでいる。政府によると、ソウル市やソウル近郊の京畿道(キョンギド)、中部の忠清北道(チュンチョンプクト)から同教会を訪問した信徒らも陽性と判定。全国的な拡散が懸念されている。

 タイ保健省が6日に発表した初の感染例は米国人男性で、11月末にスペインから入国した。インタファクス通信によると、ロシア初の感染者は南アフリカから入国した2人だという。

 米疾病対策センター(CDC)のワレンスキ所長はABCの番組で、国内感染者が「さらに増える」との見通しを示した。