段ボールを使った造形作品を披露する中の滋さん=安来市安来町、市立図書館
段ボールを使った造形作品を披露する中の滋さん=安来市安来町、市立図書館

 【安来】安来市南十神町の美術作家・中の滋さん(54)=本名・中野滋=の作品展「工作のじかん」が市立図書館(安来町)で始まった。段ボール紙で制作した空想の生物など立体作品12点が並ぶ。20日まで。水曜休館。

 樹脂を溶かして接着する工具「グルーガン」を使い、短冊状に切った段ボール紙や紙箱を貼り合わせて造形。古代生物や兜(かぶと)、未確認飛行物体(UFO)をイメージした力作のほか、要塞(ようさい)のような形状をしたトイレふたのカバーといったユニークな作品を展示した。

 イラストレーターとしても活動中で、段ボール紙や発泡材のスチレンボードにポップな色使いで架空のキャラクターなどを描いた平面作品28点もある。

 中のさんは「訪れた子どもたちが工作を楽しいと感じ、自分も挑戦してみようと思うきっかけになればうれしい」と話した。

  (渡部豪)