洗濯物と接触して発火した電気ストーブ(NITE提供)
洗濯物と接触して発火した電気ストーブ(NITE提供)

 製品評価技術基盤機構(NITE)は、ストーブやファンヒーターによる火災や一酸化炭素(CO)中毒で、今年3月までの5年間に77人が死亡したと明らかにした。事故は12月~2月の冬場に多いとして、注意を呼び掛けている。

 NITEによると、事故は5年間で652件発生。石油タイプの機器では、誤ってガソリンを給油して発火するなど誤使用や不注意による事故が半数近くを占めた。電気タイプは、近くにあった衣類や寝具に接触したケースが目立った。

 死傷者の年齢が把握できた392件のうち、80歳以上が103件と最多。高齢者は使い慣れからくる油断や、消し忘れが増えることが原因とみられる。

 NITEは注意点として(1)可燃物の近くで使用しない(2)給油時や就寝時には消す(3)定期的に清掃し、ほこりやすすを取り除く―などを挙げている。