島根、鳥取両県民が山陰の宿泊施設を利用する際に割引を受けられる「WeLove山陰キャンペーン」について、島根県の丸山達也知事と鳥取県の平井伸治知事が10日、年末までとしていたキャンペーン期間を来年1月末まで延長することで合意した。1月1日以降の利用は、新型コロナウイルスのワクチン接種歴か、陰性の検査結果の証明が必要。12月15日に来年1月分の予約受け付けを始める。

 ワクチン接種の進展を背景に、接種か陰性証明を条件とすることで、コロナ下での旅行需要を喚起する。

 陰性証明の有効期限は、PCRや抗原定量検査が3日以内、抗原定性検査は1日以内。国の「Go To トラベル」が再開した場合は併用できない。

 オンラインであった両県知事会議終了後、平井知事は「感染拡大を防ぎながら観光振興を進める」と述べ、丸山知事は「感染状況が落ち着いた状況を最大限活用し、(今冬は)閑散期ではないシーズンにしたい」と話した。

 同キャンペーンは両県民が対象施設に泊まる場合、5千円を上限に宿泊代の半額を支援。10月末までに、島根県内の施設で26万6千人、鳥取県では15万7千人が宿泊利用した。

  (曽田元気)