鳥取、岡山両県は16日、それぞれ県民を対象にホテルや旅館の宿泊料を割り引く企画について、22日から相互利用できるようにすると発表した。5千円を上限に宿泊料を支援する仕組みで、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた観光業の振興につなげる。

 鳥取は「スペシャル・ウェルカニキャンペーン」の対象に岡山県民を追加。来年1月末までを期間に宿泊料を割り引くほか、鳥取県内の飲食店、土産物店などで使えるクーポンを配る。

 岡山は「おかやま旅応援割」を鳥取県民にも適用する。来年3月11日のチェックアウト分まで。対象施設に泊まった場合、宿泊料が割り引かれ、1人当たり2千円分のクーポンを受け取れる。

 国の地域観光事業支援の対象が、隣県に広がったことを受けた対応。企画を利用するには、新型コロナワクチンの接種証明書か陰性の検査結果の提示が必要。国の「Go To トラベル」が再開された場合、併用できない。(藤井俊行)