「料理」や「洗濯」といった分かりやすい名前がなく、目立たないが必要不可欠な〝名もなき家事〟。こまごまとした作業にストレスを感じる人は多い。時短家事コーディネーターで4児を育てる「しばたまさん」こと柴田まゆみさん(45)=米子市在住=に、名もなき家事を楽にこなすためのアドバイスをつづってもらう。
初回は、【料理】の裏方として必要な名もなき家事へのアドバイスです。
◇献立決め◆
献立に悩んでしまうと、買い物に時間を取られたり調理開始が遅くなったりして、時間に追われストレスが増大することが…。悩まないためのアイデアを四つ紹介します。
(1)ルーティン化
月曜は魚、火曜は豚肉…などと、曜日ごとに大まかな食材を決めておきます。わが家の金曜の夕食は、カレーかシチューといったワンプレートメニューです。
使う食材が決まっていると買い過ぎず、食品ロスや節約につながります。よく使うスーパーの特売日に合わせるとより経済的です。
これからの季節、鍋やおでんの出番が増えます。週末は鍋や麺類などのワンプレート、週の真ん中は総菜や市販のものを取り入れるといった「小休憩」を組み込めば、心に余裕が生まれます。
調理の前倒しが可能になります。夕食作りのついでに、翌日使う食材を一緒にカットしておく、下味をつけておく、といった下ごしらえがしやすくなります。
(2)「マイレシピ本」
家族に好評だったメニューを記録したり雑誌の切り抜きを貼ったりして、自分だけのレシピ本を作ってみましょう。ふせんに材料、簡単な作り方を書いて、ファイルやノートに貼るだけでOK。メイン、副菜、ワンプレートなど、分けて書けば見やすくなります。撮影してスマホに記録しておくのも便利です。
(3)給食を参考に
インターネットで「○○市 給食献立」と検索すると、保育園や小学校など、たくさんの献立が出てきます。栄養士さんが考えた栄養バランスもバッチリの献立なので、マンネリ化したら参考にしてください。
(4)アプリを活用する
調理方法を動画で見られるアプリがあります。冷蔵庫にある食材を入力すれば献立を提案してくれます。買い物中、安売りしている食材を使ったレシピを調べれば、節約になります。
◇お茶作り◆
乾燥する季節、すぐになくなってしまうのがお茶です。切らすことなく用意するのがプレッシャーになります。タイミングを決めておくとか、何かのついでに作るのが楽です。
6人家族のわが家の場合は1日2回、朝食と夕食を食べている時にわかします。日中仕事に行っている間と、寝ている間にお茶を冷ますことができる、このタイミングがベストです。
「希釈缶」を常備しておくと便利です。わかすのを忘れても慌てずに済み、心に余裕が生まれます。1~2リットルの水と混ぜるだけですぐに完成するので、時間のない朝にお勧めです。
=毎週木曜掲載=
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