ラッピングバスの前で打ち合わせする澄田健司社長(右)たち=浜田市上府町、浜田交通
ラッピングバスの前で打ち合わせする澄田健司社長(右)たち=浜田市上府町、浜田交通

 島根県西部と東部の「美肌温泉」をつなぐバス運行の実証実験が23日に始まる。1泊2日のツアー形式で、浜田市、松江市の双方から週3便運行する。来年2月末までの実証期間で利用動向をつかみ、定期便化を目指す。

 貸し切りバス事業の浜田交通(浜田市上府町)が「美肌県しまね」をPRするラッピングバスを使って運行する。観光庁の補助事業の採択を受けた。新型コロナウイルス禍で県内移動の需要掘り起こしを狙い、ツアーの企画と募集は石王観光(同市高田町)が行う。

 JR浜田駅の出発は火、木、土曜。江津駅、大田市駅を経由し、玉造温泉か松江しんじ湖温泉に泊まる。JR松江駅の出発は日、水、金曜で、出雲市駅を経由する。宿泊地は美又温泉か旭温泉となる。

 バスは行きと帰りの乗客が乗り合う形で運行される。定員は14人で、最少2人から。1月1、2日は休み。バス利用料は一人5千円、宿泊代は別途かかる。

 浜田交通の澄田健司社長(45)は「美肌県を地元から盛り上げる絶好の機会。東西をつなぐ定期便化に努力したい」と話した。

  (村上栄太郎)