福岡県は25日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」に、県内に住む20代男性が感染しているのを確認したと発表した。九州でのオミクロン株確認は初めて。男性に海外渡航歴はなく、感染経路が不明で、市中感染とみられる。25日は福岡のほか、京都府で3人、大阪府で2人の市中感染とみられる事例が新たに確認された。
市中感染は3府県のほか、東京でも確認されている。年末年始の帰省や旅行で人の移動が増え、オミクロン株の感染拡大に拍車がかかることが懸念される。
福岡県は26日から県民を対象にした無料のPCR検査を始める。県によると、男性は18~20日に大阪や京都などを新幹線で訪問した。22日に発熱の症状がみられ、医療機関を受診。ゲノム解析の結果、オミクロン株であることが判明した。男性は入院中で症状は改善傾向にある。ワクチンを未接種だった。家族ら濃厚接触者の6人はいずれも陰性という。
京都では25日、4人のオミクロン株感染が確認された。うち40~70代の男女3人の感染経路が不明だった。いずれも軽症で入院中。大阪の2人は20代の男性で、発熱などの症状がある。