第100回全国高校サッカー選手権で、12年連続17度目出場の鳥取県代表・米子北が31日、千葉県柏市の県立柏の葉公園総合競技場で行われる初戦の2回戦で、矢板中央(栃木)と対戦する。今夏の全国高校総体で準優勝しながらも、頂点に一歩届かなかった悔しさを胸に練習を重ねた。伝統の堅守速攻で日本一を目指す。
前回大会4強の矢板中央は、セットプレーを得意とし、栃木県大会の失点は4試合で2。決勝は後半に挙げた1点を守り切り、佐野日大を完封した。
米子北は、正確なキャッチングのGK山田陽介と主将のDF鈴木慎之介、空中戦の競り合いに強いMF渡部颯斗を中心に守りを固め、速攻につなげる。
攻撃は、J2ファジアーノ岡山に入団が決まっているMF佐野航大が要。鋭いドリブルで相手をかわし、ゴール前の個人技や正確なパスでチャンスをつくり、スピードと決定力に優れたFWの福田秀人や片山颯人がゴールを狙う。前線に上がったDF海老沼慶士(よしひと)の正確なクロスも武器だ。
全国高校総体決勝では、先制しながら追い付かれ、延長後半のロスタイムに勝ち越し点を奪われて惜敗。選手は、1本のパスやシュート、ボールへの厳しい寄せにより強くこだわって練習を積んだ。中村真吾監督は「集中力を磨いてきた。一戦一戦粘り強く、懸命に戦って結果を残したい」と話す。
(柴田広大)
鈴木慎之介主将の話
今年のチームは攻撃力、得点力ともに高い。初戦の相手の矢板中央は守りが堅く、セットプレーが得意なので、しっかり守りたい。最後まで諦めないプレーで全国優勝を目指す。