性別の壁に悩んだ自身の経験や新しい生き方を目指す人へのメッセージを話す井手上漠さん＝東京都、ディスカバリー・ネクスト
新型コロナウイルス禍で人との接し方、働き方などこれまでの日常での「当たり前」が大きく変わろうとしている。私たちは、コロナ禍を超えて、これからの社会をどう生きていったらいいのだろうか。突き詰めると、一人一人の「個」の在り方や、関係性を、改めて見つめ直す必要がある。
大切なのは、他の存在を理解しようとするのではなく、まず「認めること」。そう語るのは島根県海士町出身で、ジェンダーレス・モデルとして活躍する井手上漠さん（１８）。昨年春に高校を卒業し、コロナ禍のただ中で上京した。そこで何を感じ、仲間に囲まれた島での暮らしをどう振り返ったのか。新しい生き方を目指す人へのメッセージを聞いた。
