島根県庁
島根県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁
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島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県は10日、計45人(島根31人、鳥取14人)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも9日検査分。鳥取市内の接待を伴う飲食店で計9人のクラスター(感染者集団)が確認された。

 島根県内の内訳は浜田市12人、出雲市8人、松江市5人、西ノ島町3人、益田市2人、津和野町1人。全員が軽症か無症状。県によると、ほとんどがオミクロン株に感染していると考えられるという。全員が不特定多数に感染する恐れのある行動歴はなく、接触者は把握できている。

 出雲市は、市立中学校1校で学校関係者の感染が確認されたと発表し、11日から当面の間、臨時休校とする。9日に臨時休校を発表した中学校とは別の市立中学校で、休校は2校となる。校名は非公表。

 鳥取県内の14人の居住地は、鳥取市4人、県西部4人、米子市1人、県外1人、非公表4人。いずれも軽症か無症状。

 鳥取県教育委員会は感染が判明した1人は鳥取工業高校の関係者だとし、10日から臨時休業とした。

 鳥取市のクラスターは従業員2人と利用者7人で6~7日に陽性が判明。利用者7人は4日にグループで来店したという。店側から全利用者に連絡したとの説明があったとして店名は公表しない。店では、従業員と利用者のマスク着用が徹底されず、換気も不十分だった。

 クラスター発生を受け、鳥取県は11日から14日にかけ県内繁華街の飲食店1350店舗を対象に緊急巡回点検を実施する。

 累計感染者数は島根が1928人、鳥取が1752人。うち確定したオミクロン株感染者は島根53人、鳥取29人。10日午前0時時点の入院者数は島根が121人で確保病床(368床)使用率は32・9%、鳥取は69人で確保病床(350床)使用率は19・7%。両県とも重症者はいない。