<短歌>

 ◇蓮華の会(大田市)

その時代その風に乗りおもろがり永く来た道全て笑みとす 有藤 雅子

ちらほらと白い梅花(うめ)の咲き始む春告ぐ風の頬を撫でゆく 岡田 稔子

丘の上落葉樹ぬけ盛る青さ心広がるなぎの日本海 岩谷真由美

ほろほろとほぐれる土は指先に温もり伝え春が蠢く 岡本 洋子

トロヘイと近所の家に投げ入れし藁人形の幼き思い出 巳作 洋子

めぐり逢い別れを幾度も繰返し心からの友各地にありて 平塚 澄子

立春てふ枯草の下はあたたか...