新型コロナウイルス感染拡大を受けた島根県内7市町の公立小中学、高校の部分休校が1日に明け児童、生徒が元気な姿で登校した。県内の新規感染者数は減少傾向にあるものの、学校関係者は3学期を無事終了できるよう感染防止策を点検、強化し、気を引き締めて子どもたちを迎えた。
大田、益田両市が1月21日から、出雲、浜田、江津、邑南、美郷5市町は同22日に部分休校に入った。
10日ぶりに登校が再開された出雲市立みなみ小学校(出雲市所原町)では午前8時ごろ、続々と児童が姿を見せ、昇降口で手指を消毒して校舎に入った。2年生の教室では稲村博巳教諭が「自分とみんなのため一致団結して感染防止を頑張ろう」と児童16人に呼び掛け、山根起子さん(8)は「コロナに負けないよう、たくさん体を動かしたい」と元気に話した。
学校生活が再開し、各校とも対策を講じる。
みなみ小は外部講師の出前授業や校外学習を極力取りやめる。大滝正紀校長は「久々の登校で気が緩まないよう警戒を強め、教育活動を充実したい」と話した。
江津市立江津中学校(同市江津町)は1時間目に各教室のテレビを通じて生活上の心構えや部活動の時間変更について連絡した。土日曜の部活動を従来の3、4時間から2時間以内に短縮し、体育や部活動中も原則マスク着用とする。
全校生徒の3分の1に当たる約100人が県内外からの寄宿舎生という矢上高校(邑南町矢上)では休校期間中に半数が帰省し、リモート授業を受けた。今後1週間は特に警戒が必要だとして寮内でマスクを2重にして生活するよう呼び掛けた。検温や健康観察を徹底して体調の変化にも神経をとがらせる。
奈良井瑞恵教頭は「対策は変わらない。一層気を付けるよう生徒に呼び掛けていく」と話した。
(取材班)