島根県が8日、ともに大田市在住で60代の男女2人が、新型コロナウイルスの変異株に感染したと発表した。2人は同居家族で、ともに県外の感染拡大地域に滞在歴がある。男性はせきなどの症状があり中等症、女性は症状はない。同市内の感染者の確認は初めて。
男性は3月17~28日、女性は同24日~今月4日にそれぞれ感染拡大地域に滞在した。それぞれ帰県後は自宅で過ごしており、接触者は特定できているという。
男性は3月31日にせき、下痢などの症状があり、その後も症状が改善せず今月7日、医療機関を受診し、簡易検査で感染が判明。同日、県保健環境科学研究所で検査を受け、変異株と分かった。女性は接触者として検査を受け、変異株感染が判明した。今後、国立感染症研究所で変異株の種類の確定検査を行う。
県内で確認された感染者は累計291人、うち変異株感染者は3人となった。
大田市は市立小中学校、保育園などは平常通り開くとしている。一方、市役所内の健康相談窓口を従来の平日に加えて当面、休日も開く。開設時間は午前8時半~午後5時15分、電話0854(83)8184。(佐貫公哉)