「温泉総選挙2021」のうる肌部門で1位となった美又温泉の温泉街=浜田市金城町追原
「温泉総選挙2021」のうる肌部門で1位となった美又温泉の温泉街=浜田市金城町追原

 美肌の湯として知られる浜田市金城町追原の美又温泉が、全国の優良な温泉を顕彰する「温泉総選挙2021」の「うる肌部門」で1位に選ばれた。肌再生の効果が期待されるメタケイ酸を豊富に含んだ滑らかな泉質が特徴。ウエブ投票の結果、全国165温泉地が参加した総選挙の全9部門でも最多となる1万9563票を獲得し堂々の頂点となった。

 美又温泉は江戸末期から150年以上の歴史を持つとされる温泉地。地元の名所をアピールする機会と捉え、今回、総選挙に初めて参加し、美又温泉旅館組合は訪れた客に投票を呼び掛けていた。

 多い時で1日に700票入った日もあったといい、横田雪生組合長(74)は「予想以上の得票数でびっくり。全国の方々に応援してもらえたと思う」と明るい話題に笑顔を見せた。

 総選挙は、温泉の地域活性化を手掛ける「旅して日本プロジェクト」(事務局・東京都)が環境省や観光庁などの後援を受けて毎年行い、6回目。「健康増進」「歴史・文化」「女子旅」など9部門でエントリーを受け付け、昨年11月1日~今年1月31日にインターネット上で投票を募り、部門別に5位まで決めた。

 うる肌部門には23温泉地がエントリーした。

 このほか山陰両県では、旭温泉(浜田市)がリフレッシュ部門で3位、吉岡温泉(鳥取市)が女子旅部門で5位に入った。
      (宮廻裕樹)