島根県が22日、新たに112人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。100人台は1月26日発表分以来、27日ぶりで、2月以降は初めて。松江市内在住者が半数以上を占め、同市内の学校2カ所で県内81例目と82例目となるクラスター(感染者集団)が発生した。鳥取県では178人が新規感染。3桁となるのは7日連続で、クラスター4件が発生した。両県とも新規感染は21日確認分。
島根県の居住地別は松江市59人、出雲市22人、雲南市9人、安来市と津和野町が各4人、奥出雲町3人、浜田市2人、益田市と邑南町が各1人、県外7人。
2校の学校クラスターは21日までにそれぞれ12人、33人の感染を確認。両校とも休校している。雲南市内の小学1校でも関係者が感染し休校。安来市の市立保育施設1施設で関係者2人が感染し、当面休止する。
中国電力島根原発の協力会社の社員1人と、松江刑務所の40代男性職員1人、県松江県土整備事務所の県職員1人も感染した。
鳥取県の保健所管内別の内訳は米子103人、鳥取59人、倉吉16人。認定されたクラスター4件の21日までの感染者数は八頭町立郡家西小学校6人、鳥取市内の老人ホーム6人、米子市内の幼稚園18人と放課後児童クラブ6人。県西部で21日までに約40人が感染した児童施設があり、県はクラスターの疑いで調査する。
関係者の感染や感染の疑いで休業・休園となったのは、境港市の境港総合技術高校、米子市の春日保育園と義方小の一部学級、湯梨浜町の東郷小、鳥取市の日進小、城北小、北中、湖山保育園、八頭町の郡家西小。三朝町の賀茂保育園は23、24日を休園する。
県庁本庁舎、県西部総合事務所、西部消防局、米子市中央ポンプ場、境港漁業調整事務所の船舶関連で、各1人が感染したが、業務に支障はない。
累計感染者数は島根5873人、鳥取5804人。21日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)27・2%、鳥取(350床)27・1%。宿泊療養は島根32人、鳥取128人。自宅療養は島根361人、鳥取562人。両県とも重症者はいない。
(佐々木一全、岸本久瑠人)