島根県が2日、新たに97人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち約半数の48人が松江市在住。鳥取県の新規感染は106人で、鳥取市の事業所で県内86例目のクラスター(感染者集団)が発生した。両県の新規感染者は1日確認分。
島根県の居住地別は松江市48人、出雲市20人、雲南市16人、浜田、益田市各3人、県外2人、大田、安来、江津各市と奥出雲、邑南両町が各1人。
松江市立の中学3校と小学1校で関係者計6人の感染が判明し、市教育委員会は4校を部分休校とした。島根原子力発電所の協力会社の社員1人も感染した。
1日までに公表済みのクラスター関連では、県内91、92例目の松江市内の保育施設2カ所、94例目の同市内の医療機関でそれぞれ関係者1人の感染が判明。累計は91例目が16人、92例目が13人、94例目が7人。
鳥取県の保健所管内別の内訳は鳥取市67人、米子30人、倉吉9人。事業所のクラスターは2月24~27日に従業員10人の感染が確認された。関係者が把握できており施設名は公表しない。
鳥取市は本庁舎1階で窓口業務に当たる委託職員1人の感染を発表。来庁者に濃厚接触者はおらず通常通り開庁する。県庁本庁舎と県中部の地方機関、県西部の地方機関、農業大学校で県職員各1人の感染が判明。浜村署の職員1人の感染も分かったが、いずれも業務に支障はない。
感染確認を受け、鳥取市の鳥取西高と認可保育施設1施設、倉吉市の社小が休校・休園となった。
累計感染者数は島根6587人、鳥取6936人。2日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)24・7%、鳥取(350床)23・4%。宿泊療養は島根18人、鳥取125人。自宅療養は島根494人、鳥取1062人。重症者は両県ともいない。
(佐々木一全、福間崇広)