第四章 正月の待ち人(3)

「これがまた、日本酒に合うんだ。野(の)呂(ろ)先生、今夜が楽しみだね~」

「じゃあ、僕は家に残ってた白ワインで!」

「いやいや、こういうのは無精しちゃダメなんだよ、野呂君。ちゃんと帰...