<短歌> 西 基宜選

稜線をくきやかにして大山の脇より早春(はる)の陽がいま昇る 安 来 岩田 絹子

 【評】日頃、お住まいから雄大な大山をご覧のことと思います。季節により刻により、さまざまな姿を見せる大山。早春の早朝、山脇から昇る太陽を伴い、大山はわけても新鮮な景観を見せてくれたのでしょう。

令和にも語り継がれて欲しきこと永井博士と長崎の鐘 江 津 大岩 郁夫

 【評】原爆が落とされて76年。長崎の原爆投下に侵されながら被爆者の治療にわが身を投じられた永井隆博士。再び悲惨な戦を起こさず永遠の平和...