島根県教育委員会が23日、4月1日付で発令する公立学校教職員の人事異動を発表した。県立高校の管理職の異動が少ないため、総数は前年度より94人減の1903人。発達障害などの児童生徒が通常学級に在籍しながら一部授業を別室で受ける「通級指導」の拠点とするため、松江北、益田、隠岐の3高校に専門の教職員計6人を配置する。
異動の内訳は小学校879人(前年度比72人減)、中学校537人(同3人増)、松江市立高校への派遣を含む県立学校487人(同25人減)。定年退職は25人増の267人。新規採用は12人増の290人。
小中学校の管理職再任用制度を初めて導入し、校長11人、教頭8人、主幹教諭2人を採用。理数科目の学力向上を図るため、高校へ数学理科教員を新たに5人配置する。
女性管理職は、小中学校が8人増の88人、県立学校が2人増の22人。全体に占める割合は小中学校が前年度1・9%増の15・3%、県立学校が1・8%増の19・8%で、それぞれ過去最大となった。(清山遼太)