益田市染羽町の古刹(こさつ)・医光寺の雪舟庭園(国指定史跡・名勝)で、樹齢約450年と伝わるしだれ桜が三分咲きとなり、春風に揺れる薄紅色の花が来観者の目を奪っている。
庭園は室町時代に画聖・雪舟が作庭したとされ、2020年6月に日本遺産「中世日本の傑作 益田を味わう」の構成文化財に登録された。
樹高約10メートルの古木が、鶴をかたどった池に花を付けた枝を垂らしている。24日に訪れた出雲市斐川町荘原の会社員須田仁志さん(58)は「好天に恵まれ花も咲いていて良かった」とカメラのシャッターを切っていた。
家根原(やねはら)宗丈(そうじょう)住職(52)は「26、27日ごろに見頃を迎えそうだ。密を避け感染症対策に注意しながらお越しいただきたい」と話した。
例年並みの21日に開花し今月中は楽しめるという。拝観時間は午前8時半から午後5時半まで。拝観料は一般500円、高校生300円、中学生以下無料。
(中山竜一)