満開となった斐伊川堤防桜並木(雲南市木次町)周辺を1~3日、人力車が走る。桜を徒歩やドライブとは違った目線で楽しんでもらおうと雲南市観光協会が企画した。31日は報道陣向けのお披露目会があった。 (狩野樹理)
人力車は、協会職員で昨春まで京都で車夫をしていた糸賀太郎さん(31)が引く。コースはJR木次駅前ロータリー(木次町里方)を出発し、桜並木下の県道を経由して木次町の市街地に入り、木次線沿いの1キロを約20分かけて走る。
31日、車夫衣装に地下足袋姿の糸賀さんが約200キロある人力車を引き、木次駅近くにある商業施設「マルシェリーズ」横の桜の下を往復した。
糸賀さんは「歩くより速く車よりゆっくり走る。人力車が走る風景を楽しんでほしい」と話す。週末は周辺の道路が混雑するため、木次線など公共交通利用を呼びかけた。
「日本さくら名所100選」の斐伊川堤防桜並木は、2キロにわたってソメイヨシノなど800本が植わり、31日に満開となった。
乗車受け付けは午前9時~午後4時(最終日は午後3時)で、木次駅前ロータリーを発着する。1組(定員2人)で4千円。問い合わせは観光協会、電話0854(42)9770。