【邑南】西日本で個体数が減ったニホンヒキガエルの勉強会がこのほど、島根県邑南町矢上であった。町内などから参加した28人は、広島市安佐動物公園(広島市安佐北区)の元副園長、桑原一司さん(72)による解説を受け、池で卵を観察した。
講話では、ニホンヒキガエルは体長17センチで国内最大級のカエルと紹介された。広島、岡山両県の絶滅危惧種2類に指定され、邑南町内でも急速に生息地が消滅しつつある状況を学んだ。
池に場所を移した観察では、ゼリー状の卵を網ですくった。ふ化して間もないオタマジャクシも見つかり、元気に動き回る姿に興味津々だった。
広島県北広島町立豊平小学校4年生の羽鳥朔功君(9)は「卵が見られたので、今度は成体を見てみたい」と話した。
(糸賀淳也)













