冷凍食品や冷蔵輸送を扱う物流業の上田コールド(出雲市神西沖町、上田広美社長)が14日、出雲市に新型コロナウイルスワクチン保管用の超低温冷凍庫を2台贈った。長岡秀人市長は「来月実施予定の高齢者へのワクチン接種に向けフル活用したい」と感謝した。
超低温冷凍庫は、90リットルでマイナス80度まで下げられ、1台につき最大8箱分のワクチンを保管できる。業務上のつながりを生かして、上田コールドが冷凍庫を製造するカノウ冷機(神奈川県)から購入した。
出雲市は市役所(出雲市今市町)や集団接種会場などで活用する。市は6月までに国から供給される物を含め計13台の冷凍庫を入手する予定にしている。
市役所で長岡市長に目録を渡した上田社長(65)は「需要が高まり冷凍庫の製造が追いつかない中で用意できた。市民が少しでも安心できたらうれしい」と話した。(井上雅子)